ワイン好き・ねこのミーの庭 パート2「猫とワインと美味しもの」

いつの間にか60代一人暮らし。断捨離しつつも、日々を楽しみ、美味しいものを食べ、愚痴を書いてます。

夫婦別姓の自由がなぜ、認められないのだろう

今だにこの論争なんだ、と、ちょっとため息交じりです。

反対している人たちは、夫婦同姓の制度のために、女性が仕事をしていく上でどれほど不便な思いをしているのか、ご存知ないんだろうと思います。「子供が可哀想」とかおっしゃってるヒト達が多いですが、みんながみんな、子供がいる夫婦ではないんですよね。子供がいるのが前提で話をされるって、どういうこと?って、思ってしまいます。

子供を持たない夫婦には、いろんな事情があります。子供が欲しくても出来ないヒト。子供が欲しくても、育てられない事情があるヒト。子供が欲しいと思っても、様々なことを考えると、作らない方がいい場合。いろいろなケースがあると思いますが、我が家は、そのいろんなケースのone of them. 「子供が可哀想」という理由で、夫婦別姓が認めれないという意見や新聞記事に、思い切りムカつきます!

旧姓でずっと仕事をしてきたので、そのキャリアは旧姓でしか認識できません。つまり、年とって、結婚したってことですけど、それがなにか?(笑)

結婚してあるとき、ヒトES細胞の使用申請において、戸籍上の姓で手続きが進みました(日本では、ヒトES細胞を使用するにあたり、文部省に使用申請手続きを報告する必要があります)。 ヒトES細胞の使用申請の書類には、過去の使用実績として、論文の掲載もあります。ですが、論文には旧姓の名前しかありません。ゆえに、旧姓-戸籍上の姓と、ハイフンで結ぶ表記にすることにしました。ところが、これが、学会の参加登録とかでは、跳ねられてしまうことがしばしば。。。事務局に連絡すると、ハイフンを認識できるようなIT設定になってないので、受け付けられません、とか、言われるんですね。

じゃ、全部、旧姓で通せばいいかって、いうと、これが旧姓使用を認めない大学もあったりします。これが母校だったりして、情けない限り。。。職場でも、アカデミックな活動は旧姓で認められますが、辞令は本名なんです。辞令を渡されるときに、本名で呼ばれ、呼ぶ方も呼ばれる方も、「だれ?」って感じの状況になります。

しかし、確定申告の時の書類は、旧姓でも、通用名でも、本人であることさえわかれば、どっちでもいいんです。これって、なおムカつきますよね!!!

つまり、仕事をしてきた女性が仕事を続けるのには、ちょー不便な状況になってるんです。

税金をちゃんと払ってるんですから、ちゃんと不都合なく暮らせるようにしてもらうようお願いする権利はあると思うんですけどね。