ワイン好き・ねこのミーの庭 パート2「猫とワインと美味しもの」

いつの間にか60代一人暮らし。断捨離しつつも、日々を楽しみ、美味しいものを食べ、愚痴を書いてます。

白内障の手術を受けた

ずっと、手術を勧められていたのですが、まだまだ、と思っていました。が、片方の目のレンズがかなり曇ってきて、眼鏡で調整できなくなってしまった。。。観念しました。

私の年齢でも珍しくなく、前後の世代の方々の手術を受けたお話を聞くと、「あっという間に終わって、とってもよく見えるようになったわ~。」と、おっしゃる。

とはいえ、レンズを交換するんだから、目に注射するよね?とか、切開するよね?とか、いろいろ考えてしまう。。。いやいや、まあ、歯医者とって右下8番の埋伏抜歯ぐらいの手術なんだろうけれど、それだって、患者さんによっては、リスクはあったりする。あ~、考えるときりがない。。。。

とりあえず、前々日は、ワインを飲んだけど、入院する前日は、お酒を飲むのはやめておこう。

明日は、11時に受け付けという。ええっと、何時に起きて、何時に家を出ればいいんだろう?そんな事も計算できないほど、ちょっとナーバスになってるのか? と、自分にびっくりする。いやいや、落ち着け。グーグル君で検索しても、手術を受けた人の感想とか、書いてあるのを見つけられなかった。あー、まあー、しゃーない、まな板の上の鯉じゃい!

さて、当日朝起きて、ベランダのモヒートミント、バジル、ローズマリーに、ローリエ達にお水をあげ、「明日、帰ってくるから、元気にしててね」、と、声をかける。

(植物に声をかけるのは、異常ではないらしい。植物が話しかけてきたら、病院に行った方がいいらしい。)

病院について、受付を済ませ、病棟に上がる。ナースステーションで手続きをして、病室へ。

(ここで、ちょっとむっとすることがあったんだけど、ここでの主旨じゃないので、twitterでぶちまけることにします。)
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病室で、着替えをして待ってると、12時になって、お昼ご飯がでたけど、一方で、看護婦さんが目薬を入れにきた。まずは、散瞳剤の点眼だそう。手術は午後2時からなので、1時、12時半、12時と3回、目薬を入れます、とのこと。午後1時頃には、静脈確保のために、点滴をするので、「それまでにトイレを済ませておいてくさいねー。」とのこと。ふむふむ、ルートを取るのね。つまり、なんかあった時に、血管を確保しておけば、すぐに薬が投与できるので、リスク管理ですね。f:id:nekonomie:20200729153503j:image

昼食は、あんまり入らない。食べ過ぎて、手術中に気分が悪くなって、吐いたりするんじゃないだろうかと思うと、あまり口に入れる気がしない。。。。うーん、緊張してきた。。。喉がいがいがするし。糖分が低いと、ショックを起こしやすくなるかもしれないから、ご飯ぐらいは、少し食べておこう。

さて、1時過ぎ、看護婦さんが点滴を刺しにきた。

どこに刺しますかね?

そうですね。

よく見れば、左手だと中心静脈と手の甲ぐらいは静脈が見えるが、他は見えない。右手はアノマリーで結構、いろいろなところに血管が浮き出てるんだけどな。。。2時までに万が一、トイレに行きたくなったときに、右手がふさがっているのは辛い。。。

うーん、ま、細いけど、ここが大丈夫かな?ちくっとしますよ~。

わー、さすがです。

その昔、はるか昔の若い頃、一応、臨床やってたんです。で、病棟当番というのがあって、その週は、朝夕の点滴当番で、患者さんの点滴を刺して回るんです。その当時は、まだ、留置針で置いておくというのではなく、毎日、刺してたんです。血管をぷすって、刺す感触、時々、味わいたくなるんですよね。

はあ、そんなことを考えても、気は散らない。落ち着こう。大丈夫だ。。。。

点滴を刺されて、鎖に繋がれた気分だ。スマホは、片手では操作しにくい。時間がたたない。もーやだ。。。

ようやく2時になって、看護婦さんが迎えにきた。「では、手術室に行きまーす。」

点滴台を持って、エレベーターに向かって廊下を歩いていく。歩きににくい。点滴台を持ってはスムーズに歩けないのね。なんか、実感。。。

さて、手術室は8F。だだっ広い廊下で、オペ場の看護婦さんに引き渡し。お名前、生年月日、手術する側の目はどちらですか? 同意書は間違いありませんか?と、一連の確認。

基本的には健康な人達だから、オペ室もストレッチャーではなく、普通に歩いて入り、イスに座って待つ。。。。

と、「血圧計と心電図を着けますね~」。

わー、マジ? やっぱり? あー、心電図つけて、ぴーん、ぴーん、ぴぴーんって、音が鳴るのよね。はあ、まな板の鯉になろう、鯉だ。私は鯉だ。。。。

「オペ室に移動します」

と、連れて行かれてみると、なんと、そこにはデンタルチェアーっぽいものが3台。

ほほー、やっぱり、歯医者のマイナーオペと一緒なんだ。

各チェア事には、オペシートで囲われているけど。

チェアに座り、タオルケットが膝にかけられて、上半身が倒れる。そして、酸素モニターが指に付けられる。

血圧計が稼働して、腕がしまる。心電図計が動き出して、ぴーん、ぴーん、ぴーんと、音がする。あー、血圧計に心電図に酸素モニターだよ。落ち着け、緊張してるのがばれないように。

目には、キシロカインを入れられる。最初の一滴はシミル!二滴目は大丈夫ですよって、言われるけど、シミルよ。3滴目、4滴目、なんとかなってきた。。。

院長の声が聞こえた。「さあ、じゃあ、始めますよ。」

顔にオペシートがかけられる。

「楽にしておいてくださいね。」

いやいや、楽になんか、できるわけないじゃないですか。両サイドのイスをぐっと握って、背中はぴーんと伸びてますがな。

右目だけ、術野からでて、まずは、消毒らしい。まずは、目をつむって、イソジンらしい綿球で消毒。さらに、目を開けて、シリンジに薄めたイソジンが目の上から降ってくる。。。。

「消毒しますよー。」

イソジンが降る。。。。。

「顕微鏡をセットするので、明るくなりますよ」

ひやあ、明るい。真っ白。

「もうちょっと散瞳したほうがいいな。」

「入れますか?」

「入れて。」

「じゃあ、始めますよ。大丈夫ですから、楽になさっててくださいね。」

いや、そうかもしらんが、楽になんぞできないって。

なんか、切開されている気がする。

そして、じゅるじゅる、、、。なんか、吸引しようとされている。

「吸わないな。確認して。」

「そうですか。どうでしょう?」

「だめだよ。代えます。」

「代えます。」

「水かけて。」

「はい。」

「水かけて。」

「はい。」

「水かけて。」

「はい。」

じりじり、じゅるじゅるじゅる。。。。

多分、超音波で粉砕しながら水晶体を吸ってるんだよね。。。

じりじり、じゅるじゅるじゅる。。。。

背中に力が入る。。。

「よし。」

お、水晶体を全部吸いきったのか。

「レンズ」

「はい。」

おお、人工レンズ入れるのね。

「これね。」

おー、レンズが入ったのか。なかなかの違和感。ひゃあー、こりゃあ、ころころする。慣れるのか、この感覚は。もそもそした感じともいうのか。

この違和感に気を取られていたら、

「はい。終わりました。うまく行きましたよ。」

ほええ、終わったってよ!いやいや、疲れた。。。

右目にはガーゼが貼れて、明日まではこのままだという。

チェアーが起きて、いろいろモニターは外されて、立ち上がる。

「お疲れ様でした。」と、後ろから院長に声をかけられるけど、後ろに向く元気はない。

「ありがとうございました。」と、正面を向いたまま、答えた。

終わって、外で、病棟の看護婦さんが迎えに来るまで、しばし待つ。。。先に手術が終わった人達もいて、待合室は満室。

うーん、このあたりが、重傷オペとは違って、気が楽だなあ。

病棟の看護婦さんが迎えに来てくれて、ベッドに戻るけれど、うーん、目の違和感が半端ない。

「この目の違和感は、慣れるんでしょうか?」

「洗浄したりしてるので、それもあって、違和感があるんだと思います。しばらくすると、落ち着きますよ。」

そうなのか。このごろごろというか、圧迫感というか。こりゃあ、日帰りだなんて、絶対に無理だったな。

ベッドに戻り、横になったら、看護婦さんが血圧を測りにきた。

138と68ですね。じゃあ、点滴外しますね。

ほ。点滴が外れて自由だ。

それにしても疲れた。緊張して体じゅうがバキバキ言いそう。トイレに行って、まずは寝よう。午後3時過ぎにベッドに戻って2時間ぐらい寝たようだ。なんとなく、違和感は治まってきた。

まあ、それから、夕食食べて、


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午後8時には寝た。

となると、当然、目が覚めたのは午前1時半。。。。

それから1時間おきに目が覚める。

 

ようやく朝が来た。となりの病室に、看護婦さんがきて、ガーゼを取ってる様子が聞こえてくる。

そういえば、目の違和感、なくなってる。