ワイン好き・ねこのミーの庭 パート2「猫とワインと美味しもの」

いつの間にか60代一人暮らし。断捨離しつつも、日々を楽しみ、美味しいものを食べ、愚痴を書いてます。

アメリカとイギリスのどっちが好き?

周りには、アメリカに居たことのある人達が結構いる。それで、聞いてみる。

アメリカとイギリスとどっちがいいと思う?

まあ、イギリスの方がいいと思っているから、ここに住んでるんだろうから、たいていは、イギリスの方がいいって言うんですけどね。

Kさんの意見

ハーバード大の病院に勤めていたときに、一度もみんなと飲みに行かなかった。一見愛想はいいけれど、競争が激しくて、心から友達にはなれないんだ。一杯飲みながら、ディスカッションしようなんてことはアメリカではないんだ。でも、イギリスだと、ディスカッションしていて盛り上がったら、じゃあ、ってパブに行って、そのままディスカッションを続けることもある。研究は、ヒトとの関係が大事だから、それのないアメリカでやっていこうとは思わなかったよ。

うむ。まあ、ハーバードの医学部だからだと思うんですけどねえ。日本の某大学だって、医学部は大変だって聞きますからねえ。


Mさんの意見

アメリカでは、自分の自由に行動できないだろ。アメリカに居たときに、向かいのヤツが、1日居なかったんだ。だけど、夕方に戻ってきて、今日は一日、おれはここにいたことにしてくれって言うんだ。変だろう。だって、いいじゃないさ。いたっていなくったって、自分がやらないといけないことをすればいいだけだろ。なのに、そうやって形だけ取り繕うんだ。

うーむ。確かに、イギリスでは、怠け者には優しいですからねえ。働いていると変な顔で見られるけど、怠けると、おぬしやるなって、感じで褒められる。形だけ働いていることにしないといけないのって、なんだか、日本と似てる?日本もそういうところがあるって、言ったら、驚いてました。

Jさんの場合

やっぱり、サイエンスはアメリカの方がいいわ。便利で合理的でかつ効率的に仕事をするわよね。でも、アメリカは競争が激しいから、夜9時とか10時まで働かないといけないから、大変よ。イギリスも、ケンブリッジやオクスフォードでは、みんな夜の9時頃まで仕事をしているけれど、イギリス人は働かないわね。そうねえ、若い時は、アメリカがいいけど、ずっとは暮らせないかな。まあ、ダンナがアメリカは嫌いだって言うから、ヨーロッパに来たんだけどね。

なるほどねえ。確かに、イギリスって、どうしてこれでちゃんとサイエンスができるんだろうって、思うことはよくある、、、。ありえなーいって、叫びたくなる。で、そんなことは、やっぱり、アメリカではなかったらしい。

いろいろなヒトに聞くにつけ、最近、アメリカからヨーロッパに逃げてくる研究者は多いらしい。まあ、研究費が戦争代に消えてますからねえ。ずいぶん、違うらしいです、前とは。

で、私の総評としては、ヨーロッパの悪いところは、アメリカでは改善されていて、アメリカにはない時間のゆとりや心のゆとりがヨーロッパにはある、って、ところでしょうか。100%のところなんて、やっぱりないんですよね。

日本は、ヨーロッパとアメリカの中間って感じがします。歴史的な背景に縛られた考え方をするし、あまり自由はないし、権威主義だし。自分の意見をはきはき言えないし。イギリスでも、やっぱり、個人の意見は、あんまりはっきりとは言わないんですよね。はっきりと言えるべき立場の人は言うけど、それに値しないヒトが言うのは、恥ずかしいと思うらしい。学生が恥ずかしくもなくいけしゃあしゃあと、質問するなんて、イギリス人には、考えられないみたいです。

どっちがいいんだろうなー。物事は、やっぱり合理的に進めた方がいい場合は多いから、合理的に進められないイギリスには、なじめないものがあります。ただ、ああ、疲れたって、思ったときには、みんな優しい。風景も優しい。気候も優しい。食べ物だけが不味い。

いろいろですね。