ワイン好き・ねこのミーの庭 パート2「猫とワインと美味しもの」

いつの間にか60代一人暮らし。断捨離しつつも、日々を楽しみ、美味しいものを食べ、愚痴を書いてます。

イギリスの銀行

ラボで、中国人の留学生のジャックが暗い顔をしている。どうしたのって聞いたら、

僕の銀行の口座を閉めるって、銀行が言うんだ。

あらま、、、。

そこの大学のそばにある支店に行って相談した?

うん。でも、その口座を閉めるって言っている部門と、そこの支店とは違うから、わからないって言うんだ。でも、僕、いつも口座にちゃんとお金を残しているし、問題はないと思うだけどな。確かに、一度だけ、中国に帰国しているときに、デビットカードがマイナスになったことはあるんだけど、でも、すぐにお金を入れたよ。

うーむ、それは確かに、銀行がクレームを言う理由にはなるかも。

日本の銀行も昔は威張っていたけれど、こっちの銀行もそりゃ威張っている。そもそも口座を開くのに、最初2時間もあれこれと説明を受けなくてはならなかった。で、たまに、電話がかかってくる。かけてきたくせに、おまえの誕生日を言えという。かけてきたのは、本当に銀行なのか、と、疑いたくなるのだけれど、そんなことはおかまいなし。そして、サービスについて説明をして、問題はないかと聞き、たぶん、ないと思うと言うと、それで、終わり。最初のころは、銀行に出向いて、かかってきた電話は本当に銀行なのかと、確かめたこともあった。

さらに、問題なのが、クレジット担当のおばさん。一度、明細書を無くて、支払いしそびれたことがある。その時に、携帯に電話がかかってきた。電波状況が悪い上に、このおばさんの発音が全然わからない。知り合いの日本人に言わせると、くせ者らしい。どうもインド系らしいのだけれど、あまりにわからないので、私も外国人でよく英語がわからないけれど、あなたも外国人なのだから、ゆっくりはっきりと喋ってくれないと、理解でません、と、言ってしまった。そのあと、最初のワンセンテンスは、ゆっくりはっきり喋ってくれるのだけれど、その次からは、また、わけのわからない言葉で、早口で喋る。ネイティブなら、それでも聞き取れるんでしょうねえ。

で、とにかく払えの一点張り。明細がないから、わからないっていうと、そのわからない英語で、明細を全部、口頭で説明してくれるんだけど、アンタの英語じゃ、わからんちゅうねん。そんな口頭で言われてもわからないから、とにかく明日銀行に行って確認したいって、言っても、とにかく一時金をデビットカードで払えという。

あ、そうそう。イギリスのクレジットカードって、自動引き落としにもできるんだけど、たいてい、請求書が来て、チェックで支払うってシステムなのです。払う前にチェックできるから、日本よりは、ちょっと安心なんです。ま、面倒ですけどね。

で、1時間すったもんだした末に、わからない英語に根負けしてしまって、不覚にも、結局、一時金を払うことにしてしまった。

ジャックは、ちょっと、英語の発音がイマイチなのだ。だから、この辺りでなにかあった可能性は高い。

外国で暮らすのも、楽じゃない。