最近、新聞によく取りあげられるようになった再生医療、ES細胞、クローン胚。
まるでゴールドラッシュのように、ヒトもお金も集まって行く。カルフォルニアは、シュワルツネッガー知事がゴーサインを出したことで、ゴールドラッシュなんですよ、ほんとに。
でもねえ。夢のような治療が可能になる、なんてことのためには、まだまだたくさんの研究が必要です。倫理的に問題は?なんてことが言える以前に、研究するためのハードルはあまりに高くて、みなさんが心配するほど簡単には研究できないのです。
そんなに簡単に、ES細胞は増えない。
そんなに簡単に、クローン胚もできない。
そんなに簡単に、膵臓や肝臓の細胞にはならない。
生命を壊していいのか、って議論もあります。
でも、病気で苦しんでいる人達をそのまま見殺しにしていいんでしょうか?
もし、治療できる可能性があるのであれば、その可能性を探る努力をするべきではないのでしょうか。日本では、臓器移植の際に余った組織を、再生医療のために研究する材料として使うことを許可されていません。
議論は、もっと、広い視野でなされるべきだと思う、今日このごろです。