ワイン好き・ねこのミーの庭 パート2「猫とワインと美味しもの」

いつの間にか60代一人暮らし。断捨離しつつも、日々を楽しみ、美味しいものを食べ、愚痴を書いてます。

ワーキングクラスのおじさんたち

ちょっと暗めのネタが多かったので、少し話題を変えましょう。

イギリスで、研究者達は、あんまりいいヒトにお目にかかったことはないのですが、ワーキングクラスのおじさん達には、気さくで親切な人達が多いのです。

そりゃあ、あんまり深くつきあったことはありませんけれど、何気ない言葉が優しい。普段、こわーいイギリス人の奥さん達のいじめに耐えているおじさん達は、度量が大きいのかもしれません。

ここの大学のおばさん達は、こっちが挨拶をするまでは、挨拶しないんですよねえ。まるで、先に挨拶をしたら負け、みたいな雰囲気なのです。挨拶すると、にこりとするんですけどね。挨拶って、そんなもんじゃないと思うんですけどね。前にここにいたスペイン人とよく言ってました。イギリス人って、挨拶しないわよねって。日本では、ジェントルマンの国で通っているのに、挨拶ができないなんて、不思議ですよね。まあ、最近は、日本でもまともに「おはよう」も言わないヒトが多いけれど。

近くにフェデックスやUPSを取り扱うオフィスがあるのですが、ここのおじさんが、なかなか愛想がよいのです。オフィスに入っていくと、

にっこりとした笑顔で始まり、Hello Love  

(シェフィールドでは、DearはLoveと言うのです。って、最近、やっと、なんとか地元の人達の言葉が聞き取れるようになった)

君って、確か、この間もなんか送らなかったっけ?覚えてるよ

ええ、この間も、書類を日本に送りました

ああ、そうそう。だから、覚えてるんだよな。今日は、なにかな

箱が欲しいんです。このぐらいの大きさのを3つ

んー、これぐらいかな。そんなたくさん荷物を送るなんて、どっかに移るのかい

ええ、日本に帰るんです

おーそうかい。じゃ、この大きさでいいかな
もし、大きすぎたら、変えてあげるから、持っておいで

ありがとう

日本でも、私が子どもの頃は(何十年前の話じゃい)、こういう会話をするおじさん達がいろんなお店にいました。でも、最近、とんと見ないですよね、こんなおじさん。ほかにも、工事のおじさん達も、日本人の私にもわかるような気さくな冗談を言って、優しく声をかけてくれました。あと、ビルの受付のおじさんも、毎朝、挨拶をしてくれる。

やあ、元気かい

何気ない挨拶の言葉なんですけど、挨拶って、大事ですよね

大変な南ヨークシャーの生活で、和みを与えてくれるおじさん達です