ワイン好き・ねこのミーの庭 パート2「猫とワインと美味しもの」

いつの間にか60代一人暮らし。断捨離しつつも、日々を楽しみ、美味しいものを食べ、愚痴を書いてます。

大家さん2

私の留守中に、新しいテナント(借り手)候補を入れた家主が、キッチンが汚いと手紙を置いていった。

だが、そのまま、はい、ただいまきれいにいたします、って、引き下がってはいけない。ちゃんと、こちらの言い分をきちんと言わなくていけないってことは、1年居て学んだこと。

でも、これも、ただ、文句をストレートに言えばいいってもんじゃない。

丁寧に、ただの文句にならず、こういう事情があったのですと、もっともらしく、うやうやしく言わなくてはならない。ただ、ストレートに文句を言うと、「まあ、まあ、そんなに興奮しないで、落ち着いてよく考えてみたら。」って、さらっと言い逃れられてしまう。

だから、まず、日本から持って帰ったおみやげの「あぶらとり紙」を入れ、あじさいのきれいなカードをつけた。

そして、手紙をありがとう。日本を楽しんできたわ。アメリカ人の友人を鎌倉に連れて行ったときに買ったあぶらとり紙を入れておくわ。日本に1年いたことのあるあなたは知っていると思うけれど、夏にはとても重宝するわ。

ところで、キッチンをきれいに片づけてなくて、本当にごめんなさい。出かける前はとってもいそがしくて時間がなかったの。でも、いつもは、きれいにしているのよ。知っているでしょ。私は日本人だから。それに、出て行くときには、当然、きれいにしていくわよ。ただね、キッチンは、最初に私が入ったときには、とっても汚かったのよ。冷蔵庫は掃除をするのに1週間、オーブンは、1ヶ月かかったわ。だって、オーブントレイは焦げ付いているんですもの。今でも掃除を続けているけれど、食べ物を直接おけないのよ。そういうことを最初に報告しておくべきだったのかしら?でも、イギリスってそんなもんだと思ったから、言わなかったのだけれど。でも、私は、前のテナントのようなことはしないつもりよ。

と、まあ、嫌みも私の言い分も、きれいな封筒に入れて送ったのです。

そして、帰ってきた返事は、

まあ、素適なカードとおみやげをありがとう。そして、とってもいいテナントでありがとう。感謝するわ。

と、まあ、軽くジャブのかわしあいってところでしょうか。

聞くところによると、3ヶ月ごとに、部屋をチェックしにくる大家もいるらしい。この辺りのチェック加減は、本当に大家によるとか。まあ、確かに、いい加減でルーズなイギリス人が多いから、チェックしたい気分になるのはわかるような気もするけど、、、、。