5時20分 レア姫、主を起こす。
まず、両前脚を揃えて、主のミゾオチを押さえる。
- 次に、お腹の上に箱座りする。
- お尻を向けて、尻尾で顔をパンチする。
- 髪の毛を舐めようとする。
- 爪を出していない前脚で、優しくふわっと顔に猫パンチする。
これは、主が起きようと起きまいとルーティンらしい。
以前は、枕元にある箪笥の上に上がり、そこから私の顔の脇に飛び降りる、という荒業をやっていた。しかし、これでは主は起きないとわかったらしい。そして、最近の彼女のブームは、
鳴く。
鳴く。
鳴く!
夜中にキッチンに入らないように柵を置いてあり、朝、柵を開けると、まず、ごみ箱のビニールを舐める。その柵の前で、みゃあお。と鳴くのだ。
最初は、可愛く、みゃあおと、鳴く。
次に、起きろや、と、言わんばかりに、みゃああああああああお。と長くなく。
それでも起きないと、いつまで寝てんのよ、いい加減にしてよね、と、怒ったように、だみ声で、びゃあああああおおおおおおおお! と叫ぶ。
あの可愛い美しい顔に似合わないだみ声なのだ。
この声を聞いてしまうと、さすがに主は起きてくることに、彼女は気が付いたのだ。
レアちゃんよ、君は賢い。
起きたよ。
あと10分寝たかったんだけどな~、な月曜日の朝。