「いい人間関係を始めるには、相手がどんなコーヒーが好きかを覚えておくことが大切だと思う」
はてなブログで拝読させて頂いてる方が、ある小説に書いてあったとおっしゃる。心にぐさりと刺さり、どんな小説なんだろうと思い、ググってみたら、下記のサイトが出てきました。
ところが、ある人が家でいれるコーヒーは美味しい。その入れ方を覚えろと言われ、あれこれ試行錯誤して、なんとかなる味わいまではいれられるようになった。けれど、当然、数か月の鍛錬でそうそうおいしくなるはずもない。
ある日、車で出かけることになった。高速道路の混雑が予想されている日だったので、朝早く起き、サンドウィッチを作り、コーヒーも頑張って入れてみた。そして、車に乗り込み、運転するある人にコーヒーを出したところ、相当に機嫌が悪くなる。。。濃すぎたらしい。
「胃が痛くなるよ。」
そう一言だけ言って、私が渡したコーヒーをそれ以上は飲まなかった。自分で飲んでみた。美味しい。自分で入れた中では、相当においしい。眠気が覚めてすっきりするので、運転するにはちょうどいい。とはいえ、この人にとっては好きな味ではなかったということだ。
エスプレッソを1日に3杯以上は飲むのに、ドリップだと薄いコーヒーが好きだったとは、それまで知らなかった。私が、その朝に早く起きるために、数日前から様々準備して、段取りを整え、朝早く起きて頑張って支度したことなど、どうでもいいのだ。その味を知らなかったことで、すべてそんな努力も泡と消えた。
そんな苦い思い出を思い返された言葉だった。